中華屋

この前パチンコの帰りに、中華屋に寄った。１０年以上通ってる店なんだけど、どうやら経営者が代わったらしく、見知らぬ若僧が店を仕切っていた。以前は年配の中国人夫婦が経営していて、何を食べてもハズレがなく美味しかった。さてこの若僧はどうでしょう？小手調べに生ビールと春巻きを注文した。するとその若僧は俺の前に立ってず～っと俺を見てる、目が合ったとたん、ここぞとばかりに話しかけてきた。お願いだからほっといてくれねぇかな！面倒臭ぇ野郎だ！そんな愛想話しは俺には通用しねぇよ！生ビールがぬるくなるじゃねぇか！春巻きがきた、棒のままで切ってねぇ！かじれってか？うっかりガブっとやっちまうと、口ん中大ヤケドだ！俺様くらいのプロになると、それくらいの事は心得ている！恐る恐るかじった・・あれ？ぬるいぞ・・・ん？しかも魚臭ぇ！・・なんだこの春巻きは！ぬるくて魚臭ぇ！阿藤快なら「う～ん！なんだかなぁ！」って確実に言うだろう。仕方ねぇ、気を取り直して口直しだ。え～と・・おっ！美味そうなの見つけた！牛バララーメン！こい
つぁいい！ボリュームがあって元気が出そうだ！おっ来た来た、美味そうだ！一口食った・・ん？まてよ、今度はなんだ？・・薬臭ぇ・・漢方薬か？ふざけんじゃねぇ！なにが嬉しくて漢方薬臭ぇラーメンなんか食わなきゃなんねぇんだ！勘弁してくれよ！健康になっちまうじゃねぇか！せっかくの不摂生が台無しだ！春巻きは魚臭ぇ！牛バララーメンは漢方薬臭ぇ・・なんだこの店！だいたい春巻きの時点で気がつけって話しだな！今日はもうこれ以上注文する勇気がねぇ！どんな時でも出された料理は絶対に残さねぇってのが、俺の信条なのに、今日は少し残してしまった！料理を残したのは中３の夏に近所のトンカツ屋で食った、腐ったカキフライ以来だ！この中華屋、決してまずくはないですが、食べてみたいと思った命知らずの冒険家、いらっしゃいましたらいつでもお供します！